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【重要】五種混合同一メーカー統一ルールにおけるUttaro活用方法

■五種混合の接種ルールとUttaroで制御可能なルール

 2024/4/1より生後2か月を迎える乳児の定期接種に「五種混合」の接種が開始されてました。当初よりすでに四種混合を接種し始めている患者は四種混合とヒブで定期接種を完了すること、2024/4/1以降五種混合を1回目として接種する乳児のみ五種混合を接種するというルールは通達されていました。Uttaroでは、四種混合と五種混合の前回履歴による判定についてはすでにプログラム上制御できるよう対応しております。


■厚労省の回答より追加されたメーカー統一ルールと引っ越し患者は例外のルール

 ところが、リリースの直前から、各自治体からの質問に対しての厚労省の回答の中に、五種混合として承認されている2つのメーカーのワクチンのうち、初回接種したメーカーのみで統一して接種を完了することをルールと回答されるようになりました。しかし、ロタテック、ロタリックスのように絶対に交互接種してはいけないという明確な科学的理由や接種ルールによる違いを考慮した禁止根拠は無いようで、引っ越しして自治体が変われば統一されたメーカーでなくても別メーカーで接種してもよいという、システムでは制御しづらい曖昧なルールが通達されています。現状このルールにはUttaroも自動で合わせてネット予約を制御することはできません。※ちなみにご存じの通り四種混合、三種混合に加え、B型肝炎、小児用肺炎球菌、MR、おたふく、インフルエンザなど、異なる複数メーカー製品が存在しますが互換性のあるワクチンであれば交互接種してもよい定期接種がほとんどです。したがって、しばらくすると結局、他のワクチンのように異なるメーカーでの交互接種可能なルールになるのではないかとも推測されています。


■母子手帳を見てみないと前回接種メーカーを口頭や自己申告で確認するのは非常に困難

 各自治体の予診票には「四種混合」などと同じく「五種混合」という名称のみでロタやHPVワクチンのように薬剤名をごとに薬剤名を記載した予診票としてわかれていません。医療従事者は五種混合ワクチンの名称を「田辺製薬のゴービック」「Meiji Seikaファルマのクィントバック」と呼称し、おそらく薬品メーカーや薬卸もそのように呼称しているものと思われますが、母子手帳に添付されるロットシールには、それぞれの開発メーカーの略称で「ビケン」「kmb」としか記載されておらず薬剤名や販売元メーカー名は一切記載されていません。

 これでは、保護者が前回接種したワクチンが「ゴービック」なのか「クィントバック」なのか認識できるすべがなく、医療機関は電話予約やネット予約では前回履歴のメーカーを聞き取りによって把握して正しく予約を受け付けるのがほぼ不可能な状態です。


 以上のような経緯から、患者の前回接種メーカーを記録し、次回接種メーカーを判別するためのUttaroの運用方法のご提案を下記に記載いたします。


■Uttaroが提案するメーカー統一と区別方法の運用案

  1. 「初診」で「五種混合2回目以降」の回数の予約患者様については母子手帳写真をチェックしていただくなど医療機関に注意をはらっていただく。 過去母子手帳写真が登録されていない方については、事前に保護者に確認いただくか母子手帳の写真登録を促すよう「お知らせボード」などに目立つ記載をしていただきPRしていただく。

  2. 前回履歴が判別出来たら 患者管理-接種履歴-医療機関メモ欄にクィントバックかゴービックか医療機関側でメモ的に記載いただく。 そうすると次回予約が入ったときも予約詳細に医療機関メモが表示され、目視でどちらを用意すればいいか確認いただくことができます。 医療機関メモの記入方法はこちら>>

  3. 医療機関メモは次回予約が入ったときにも、記載内容が下図のように予約詳細に自動的に表示されます。院内で区別がつきやすく、入力しやすい記載ルールを決めていただき登録いただくと、次回予約が入った際申し送り代わりにしていただけます。このメモ欄の記載は、ワクチン予約内容 備考欄と同じく患者側は閲覧できず、編集することもできない、医療機関内だけの申し送り用情報欄です。

五種混合メーカー名を記載した医療機関メモ事例


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